
もっとも理想的なコミュニケーションは、「おかあさんと赤ちゃんの関係」であると言われることがあります。
赤ちゃんは、まだ言葉で意思を伝えることができません。であるにも関わらず、お母さんは赤ちゃんが何をしたいのか、おっぱいを飲みたいのか、おむつを変えて欲しいのか、抱っこして欲しいのか、すべて読み取ることができます。
もしお母さんに「どうして赤ちゃんのことが、そんなにわかるのか」を聞いたとしたら、何と答えるでしょう。おそらく「赤ちゃんへの愛情があるから」と答えるのではないでしょうか。
人とのコミュニケーションを考えた時、やはり大なり小なり、同じことが言えるのではないでしょうか。
コミュニケーションの良し悪しというと、どうしても「能力」の大小であると思いがちです。コミュニケーション能力が高い人は、コミュニケーションをうまく取ることができる。もちろん、相手に対してその場に応じた配慮ができるということは、能力とも言えることかもしれません。
しかしコミュニケーションは、その根底においては、お母さんが赤ちゃんに対してもつような、「愛情」が必要とされるのではないでしょうか。もしコミュニケーションの能力があるとしたら、それは「誰でもを好きになれる能力」ということであると言えるのかもしれません。